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お役立ちコラムセルフネグレクトとゴミ屋敷や孤立死の関係性 | 問題を抱える家族に知って欲しいこと

この記事に辿り着いたということは、あなたの身近な方がセルフネグレクトでゴミ屋敷状態の部屋に住んでいて何とかしなければと問題を抱えられていたり、セルフネグレクト状態のまま孤立死をされてしまった、という状況かもしれません。

もし、セルフネグレクトだった身近な方が孤立死をされてしまった場合、この記事がお役に立つことは、もうないかもしれません。しかし、身近な方が、今まさにセルフネグレクト状態ということでしたら、ご本人やあなたのような問題を抱えているご家族にとって、お役に立てると内容だと思います。

この記事では、セルフネグレクトの原因や特徴、リスクや対策などを解説してきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

※「孤立死」に似た言葉に「孤独死」があります。どちらも誰にも気づかれず一人で亡くなることを意味しますが、この記事では「孤立死=他の人との交流がない・あるいは交流が少ない人が一人で亡くなること」と定義して説明を進めます

セルフネグレクトとは?家族が知っておくべきこと

セルフネグレクトの定義

セルフネグレクトとは、自分自身の基本的な生活や健康の管理ができなくなる(放棄する)状態を指します。

この状態に陥ると、身の回りの衛生状態が悪化し健康を害する行動を繰り返したり、社会的なつながりを断つような行動が目立つようになります。結果として身体的・心理的な健康が著しく低下し、自身や周りに悪影響を及ぼします。

セルフネグレクトの主な原因と背景

セルフネグレクトの原因は多岐にわたると言われています。高齢化に伴う身体的機能の低下や認知症が引き金になることもありますし、うつ病や統合失調症認などの精神疾患が主な原因として挙げらることがあります。

近年は若い世代にも増加しており、生活環境や経済的困窮、孤独感も大きく影響していると考えれられています。

セルフネグレクトの特徴

この章ではセルフネグレクトの人に共通する特徴をお伝えします。
特徴として、以下のような状態が挙げられます。

  • 身の回りの衛生状態が悪化する
  • 自身の健康管理を放置する
  • 社会的に孤立する
  • 精神的な問題を抱える
  • 日常の生活ができなくなる
  • 家族など周囲からのサポートを拒否する

それぞれ詳しく説明します。

身の回りの衛生状態が悪化する

セルフネグレクトの代表的な特徴の一つが衛生状態の悪化です。これには大きく2つあり、長期間入浴しないといった身体への関心の欠如、衣類を洗濯しない、ゴミ出しができなくなり部屋にゴミが散乱するなど生活環境の乱れがあります。そして、このような不衛生な状態が放置され続けます。

当然、このような不衛生な環境は健康リスクを高めます。また、部屋がゴミ屋敷状態となり悪臭や害虫が発生することで、近隣トラブルの原因になることがあります。

自身の健康管理を放置する

病気やけがを放置し、医療機関への通院や薬の服用を怠る、または受診しないといった傾向があります。これにより、持病の悪化や新たな健康問題が発生しやすくなります。

さらには食生活も乱れ不規則になったり、インスタント食品やジャンクフードに頼るなど、栄養失調や偏食の傾向もあります。適切な健康管理が行われないことで、生命のリスクが高まることもあります。

社会的に孤立する

セルフネグレクトは社会的孤立と深く関連すると言われています。セルフネグレクトの人は、人と会うことや会話を避ける傾向があります。具体的には、家族や友人との連絡を絶ち、自宅に引きこもり外出することも少なくなり、孤独な生活を続けることが多くなります。

結果として社会とのつながりが希薄になり、心理的な支えを失い、状況がさらに悪化するといった悪循環に陥りやすくなります。

精神的な問題を抱える

セルフネグレクトはうつ病や不安障害、認知症などが原因となることも多く、精神的な問題とも密接に関係しています。これらの精神的な問題がセルフネグレクトを引き起こし、さらに悪化させる要因となります。

無気力感や意欲の低下など何事にも興味が持てなくなったり、「自分には価値がない」といった自己否定感が強まるなど、精神的な問題が生活全般に悪影響を及ぼします。特にうつ症状が強い場合、早期の専門的な支援が必要と言えるでしょう。

日常の生活ができなくなる

金銭管理ができなくなることも一つの傾向です。家賃や光熱費の支払いができなくなり、未払いが続くことがあります。また、昼夜逆転の生活など、時間感覚が失われる場合も少なくありません。

家族など周囲からのサポートを拒否する

状況を認めたくない、または他人に知られたくないなど、プライドや羞恥心から助けを求められないことが多く、場合によっては家族や友人、近隣住民、自治体など専門機関からの支援を拒否することがあります。

そして、自分自身の問題を解決できないまま放置されるといった悪循環が加速されます

セルフネグレクトがもたらすリスク
〜ゴミ屋敷と孤立死との関係性〜

ゴミ屋敷による健康被害や周囲への影響

先ほども触れましたが、セルフネグレクトの人はゴミ出しができなくなり、その結果ゴミ屋敷状態の部屋で生活をするといった傾向があります。ゴミ屋敷になると悪臭や害虫の発生につながり、自身の健康に深刻に影響することがあります。

また、近隣住民とのトラブルが発生しやすく、社会的孤立がさらに深まる悪循環を引き起こす可能性が高まります。

孤立死のリスク

セルフネグレクトは孤立死のリスクを高めるとして、社会的な関心が高まっています。社会的な孤立により緊急時に誰も助けを呼ぶことができず、命を落とすリスクが増大するからです。

また、家族や友人、近隣住民など社会的に孤立していることから、孤立死した場合でも遺体発見までの日数が長くなるなるなどのリスクも抱えていると言えます

セルフネグレクトが要因となる孤立死を防ぐためには、家族や周囲がいち早く変化に気づき、支援することが重要なポイントになるでしょう。


私たちはゴミ屋敷清掃や、孤立死現場における特殊清掃を数多く対応してきました。時にはゴミ屋敷状態の部屋の中で孤立死された現場の清掃や原状回復にも対応してきました。それも1度や2度ではありません。

そうした作業を通して感じることは、やはりセルフネグレクトとゴミ清掃や孤立死は深い関係性があるでは?ということです。特にゴミ屋敷状態のお部屋で亡くなり、そのお部屋の特殊清掃を行う際など、そのお部屋を見る限りなくなった方はセルフネグレクトの状態であっただろうと容易に想像することができますし、実際に肌で感じます。

セルフネグレクト状態の身内に家族としてできる対策

セルフネグレクトは、他人からの支援に抵抗感を持つことが多く、本人が支援を拒否する場合、積極的に支援に動くべきか判断するのは簡単ではないでしょう。

しかし、セルフネグレクトは孤立死に至るリスクを抱えていることを忘れてはなりません。そのようなことから、できるだけ早期に対処して、今の状態から抜け出すサポートをすることが重要です。

また、支援する際には「支援を拒否した際にはどうするか?」についても、その対応をあらかじめ想定しておくことも重要です

支援のポイントとしては、以下のようなことがあります。

  • 本人に寄り添い話を聞く
  • 対処方法の選択肢を提示して一緒に考える
  • 精神疾患がある場合は治療する

家族誰か一人が抱え込むのではなく、役割を分担して対応することが必要となるでしょう。また地域包括支援センター、民間の介護サービスの利用、病院の受診、地域住民などの力を借りるなど、チームとして動いていくことが大切です。

本人に寄り添い話を聞く

セルフネグレクトに陥っている人への支援では、まず本人の気持ちに寄り添い、話を聞くことが重要です。批判や説教を避け、共感を示しながら、具体的な状況や困難を理解するための質問を投げかけます。

例えば、「どうして今のような状況になったのか」「どんなことが辛いと感じているのか」といった日常生活が送れなくなった原因や困難を尋ねながら、本人の心に寄り添うことが求められます。

この際、焦らず本人のペースに合わせて進めることが大切です。話を聞くことで徐々に信頼関係を構築することができるかもしれません。さらには、孤独感や無力感を和らげる助けになる可能性もあります。

なかなか進展がなくもどかしく感じる場合もあるかもしれませんが、本人のペースで心に寄り添うことで、本人が自身の状況に向き合いやすい環境を作りましょう。

対処方法の選択肢を提示して一緒に考える

セルフネグレクトの改善には、本人が主体的に行動する意欲を持つことが重要なポイントです。そのために、一方的に押し付けるのではなく、現実的で実行可能な選択肢を提示し、具体的な対処方法を一緒に考えるとよいでしょう。

選択肢としては以下のようなものが挙げられます。

  • 地域包括支援センターに相談する
  • 家事代行サービスを利用して身の回りの世話をサポートしてもらう
  • ゴミ屋敷清掃業者に依頼して部屋を片付けてもらう
  • 介護認定を受けている場合は、介護サービスを受ける
  • 介護施設に入居する

これらの選択肢を示しつつ「この方法はどう思う?」「他にやりやすい方法はある?」といった対話を通じて、本人の意見を尊重するようにしましょう。

一緒に考えることで、本人の問題解決への意識を高め、持続可能な支援環境を作ることが期待できます。本人のペースに合わせたサポートを行うことで、本人の行動を促すきっかけとなるでしょう。

精神疾患がある場合は治療する

セルフネグレクトの背景には、うつ病や統合失調症など精神疾患が関わっている場合があります。このような場合、専門医による診断と治療が重要です。本人が治療を受け入れにくい場合でも、病院やカウンセリングの情報を提供したり、受診を促し実際に同行するなど、家族として治療への第一歩をサポートできます

重要なことは、治療を進める中で医師やカウンセラーからのアドバイスを受け、家族も適切な支援方法を学ぶことです。精神疾患の治療は長期的になることが多いため、根気強く支え続けることが本人の回復を助けます。

適切な治療を受けることで、心身の状態が改善し、セルフネグレクトの解消につながる可能性が高まります。家族全体で協力し、温かく見守る姿勢が大切になるでしょう。

セルフネグレクトを予防するために家族ができること

コミュニケーションの頻度を高め現状を把握する

セルフネグレクトの予防には、家族間のコミュニケーションの頻度を意識的に増やすことが大切です。普段の会話が少ないと、どうしても相手の変化や悩みに気づきにくくなりますので、意識的に接点を増やし、生活状況や気持ちの変化を自然と把握できる環境を用意することが重要でしょう。

例えば、朝や夜の挨拶をしたり、一緒に食事をとる時間を作るだけでも効果的な場合もあります。さらに、「最近どう?」と気軽に尋ねたり、相手の話に耳を傾けたりすることで、生活の乱れや困りごとにいち早く気づくことが可能です。こうした日常的な関わりが、セルフネグレクトを防ぐ第一歩となります。

環境を変える

一緒に部屋の片付けや模様替えをしたり、生活スタイルを見直したり、場合によっては引っ越しをするなど、環境を変えることも有効です。新しい環境は、本人の意識を変えるきっかけになることがあります。

また、自然の多い場所や穏やかな雰囲気の場所への外出は、リフレッシュ効果が期待できます。

こうした小さな環境の変化が、相手の心の負担を軽減し、前向きな気持ちを育むきっかけになるかもしれません。

セルフネグレクトは誰でもなる可能性があることを忘れない

セルフネグレクトは高齢者など、特定の誰かにだけ起こる問題ではありません。過剰なストレスや孤立、精神的な不安定さが引き金となることがあるため、誰でもセルフネグレクトになる可能性があると認識することが重要です

最近は若い世代でもセルフネグレクトが増加していることからも、認識の重要性は高いと言えるのではないでしょうか。

そのようなことから、身近な人が早期に気付きける環境を作ることで予防していくこと、すでにセルフネグレクト状態の場合は、できるだけ早期に対処して、今の状態から抜け出すよう動き出すことが重要です。

もし現時点で身近な家族がゴミ屋敷状態になっていて、生活スタイルを変えるために掃除をしたいという場合、ぜひ私たちロードへご連絡ください。セルフネグレクトから抜け出すためのきっかけに、私たちも少しでも携われることができればと思っています。

ゴミ屋敷清掃のサービスページ、またゴミ屋敷清掃の実績についてもご紹介しますので、ぜひご覧くださいませ。

ゴミ屋敷清掃のサービスページはこちら

[ ゴミ屋敷清掃の実績 ]

まとめ

いかがでしたでしょうか。状況がすぐ好転するといったことはなかなか難しいと思いますが、ぜひご本人のペースを尊重しながら粘り強くサポートし、状況が良くなることを願っています。この記事が、そのきっかけになったなど、少しでもお役に立てたなら嬉しく思います。

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