例えば、親が亡くなり空き家になった実家を売却しようと考えている方にとって、遺品整理は売却への重要な第一歩となります。遺品整理を行うことは、物件を売却しやすい状態に整えることになりますし、売却価格にも影響を与えるからです。
これらを考えていく上で、遺品整理をどう進めるか、またその後の不動産売却をどのように結びつけるかは悩ましいポイントとなるでしょう。
この記事では、実家の遺品整理と不動産売却の例を参考に、その方法や注意点を解説します。遺品整理と不動産売却をどのように進めるか、またその際のポイントなどについて詳しく解説します。実家に限らず家やお部屋の売却を考えている方は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
目次
不動産売却を前提とするなら遺品整理は必須
親が亡くなり、空き家になった実家を売却する際、遺品整理は非常に重要なステップとなります。家の中を整理し、空室にすることでスムーズな売却が期待できます。多くの遺品が残っていると家の状態が伝わりにくく、査定価格にも悪影響を与える可能性があります。
また、遺品整理は故人との最後のお別れの場でもあると私たちは考えていることから、心を整理する意味もあり、次のステップへ進む大切な機会となります。
遺品整理を行う方法
遺品整理は自分(家族)で行う方法と業者へ依頼する方法がありますが、どちらを選択するかは状況に応じて選択すると良いでしょう。
自分(家族)で行う
自分(家族)で遺品整理を行うことには、費用を抑えつつ故人の思い出に向き合える利点があります。しかし、肉体的・精神的な負担が大きく、多くの場合、時間がかかることを頭にいれておく必要があります。重要なことは、事前に計画をしっかりと立てておくことです。
遺品整理の作業では「必要なもの」「思い出として残すもの」「処分するもの」に分類し、処分するものは自治体の規則に従い適切に廃棄します。大きな家具や家電の搬出が難しい場合は、専門業者の利用も検討すると良いでしょう。また、友人・知人などの協力を得ることができれば、作業が効率化し心の支えにもなります。大切なポイントは無理せず安全に進めることだと私たちは考えます。
遺品整理業者に依頼する
遺品整理業者に依頼することで、時間と労力を大幅に節約できます。プロのスタッフが効率的に仕分けや搬出を行い、短期間で整理が完了するため、売却準備がスムーズに進みます。
また、遺品整理業者は、現場経験を積み多くのノウハウを持っていますので、どこになにがあるか、ある程度推測することができます。そのため、権利書などの重要な書類や、通帳などの貴重品を見落とすことがありません。
遺品の価値を守りながらの処分や、供養やリサイクル対応など、専門知識が求められる作業も安心して任せられる点がメリットです。特に不動産売却を前提にしているのであれば、その分の時間も考慮する必要がありますので、スピードを重視するのであれば遺品整理は専門業者に依頼することが妥当でしょう。
ただし、当然ながら作業を依頼することで遺品整理の費用がかかること、実績・知識・ノウハウが乏しい遺品整理業者もいること、また世の中には遺品整理の作業中に見つかった金品を盗む悪徳業者も紛れていることから、信頼できる会社を選ぶことが重要です。
不動産売却を前提とした遺品整理のポイント
不動産売却を前提とした遺品整理のポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 家をできるだけきれいな状態にする
- 権利書や売買契約書を探す
- 遺品整理業者に依頼する際は、不動産売却のサポートがあるか確認する
それぞれ詳しく説明します。
家をできるだけきれいな状態にする
物件の査定価格に影響を与えるため、家全体を清潔で整然とした状態に保つことが重要です。特に大型家具や家電などは、リサイクル業者などに買い取れないか確認してもらうことをおすすめします。
もし買取が難しい場合は、不用品回収業者や自治体に引き取りを依頼したり、場合によっては自治体に持ち込むなど、適切に処分しましょう。
片付いていない場合は、内見時に家の状態を判断しづらいだけでなく、実際よりも狭く見えてしまうなど、買い手が見つかりづらく可能性がありますので注意が必要です。
権利書や売買契約書を探す
まず親が亡くなった場合、相続が発生し不動産は相続人に引き継がれることになります。その際、不動産の名義を親から相続人へ変更しますが、この際に権利書が必要となります。売買契約書も相続税の算出に必要となる重要な書類です。
また、不動産の売買の際にも、この権利書と売買契約書が必要となりますので、遺品整理の際には特にこの2点については慎重に探すことが求められます。
遺品整理業者に依頼する際は、不動産売却のサポートがあるか確認する
遺品整理から不動産の売却準備まで、並行して一括で行える業者を利用することで、手間が省けるだけでなく、スムーズな売却活動が期待できます。
遺品整理業者に不動産売却の相談ができる?
遺品整理業者の中には、不動産会社と提携し不動産売却もサポートが可能な業者があります。不動産売却のサポートができる遺品整理業者に依頼すれば、遺品整理から家屋の清掃、不用品処分と不動産売却の準備を並行して一連の流れで行えるため、手間や時間の削減が期待できます。
ただし、すべての業者が不動産売却に対応しているわけではないため、事前にサービス内容や実績の確認が重要です。複数業者と比較し、信頼できる業者に依頼することで、スムーズに次のステップへ進むことができるでしょう。
私たち遺品整理ロードは、お客さまのご要望に沿った内容で迅速に対応できる不動産業者や地元で定評のある家屋解体業者、弁護士や司法書士といった士業の方々とも連携しておりますので、家の売却・リフォーム・解体のサービスページもぜひご覧ください。
不動産売却を前提とした遺品整理の実績
実績1
遠方に住むご親族から、埼玉県ふじみ野市のご実家の遺品整理・残置物置撤去のご依頼
新潟にお住まいのご家族からご連絡をいただき、埼玉県ふじみ野市にあるご実家の遺品整理を行った事例です。離れのお部屋や物置3棟などもある広い家だったため、3日間にわたっての作業となりました。
「遠方に住むご親族から、埼玉県ふじみ野市のご実家の遺品整理・残置物置撤去のご依頼」の実績詳細ページはこちら
実績2
埼玉県さいたま市にて自宅売却に伴う遺品整理
戸建ての実家の売却に伴い家財遺品整理及び買取のご依頼をいただいた事例です。売却されるとのことで簡易クリーニングを行いましたが、クリーニング後の綺麗になったご自宅を見て、嬉しそうにしているお客さまの表情が印象的でした。 また、家具や雑貨、装飾品を多数お買取りさせいただき、 整理費用と相殺することで費用を抑え、お客さまのご負担を少しでも軽減できた事例です。
「埼玉県さいたま市にて自宅売却に伴う遺品整理」の実績詳細ページはこちら
実績3
千葉県船橋市にて売却予定のお部屋の遺品整理
この事例では戸建てでなくマンションの事例です。遺品整理後にお部屋を売却予定とのことで、お客さまは清掃を重視した遺品整理をご希望されていましたが、私たちは遺品整理後の清掃は基本サービスに含まれているので、いつも通りの作業となりました。
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もし遺品整理と不動産売却を別々に行う場合のメリット・デメリット
メリット
遺品整理、不動産売却とも、それぞれ複数の業者を自由に比較することができますので、費用や実績、相手との相性などを十分に見定めた上で依頼することできることがメリットと言えるでしょう。
デメリット
遺品整理と不動産売却を別々に行うデメリットとしては、手間や時間がかかる点が挙げられます。まず、自分たちに合う遺品整理業者と不動産会社をそれぞれ探す必要がありますので、単純に手間がかかります。探した後もやり取りが基本的には2方向になり、自分たちでしっかり管理する必要性が出てきます。
時間に関しても、遺品整理と一緒に不動産売却のサポートを受けることができれば、遺品整理と並行して売却の手続きを開始することができますので、時間短縮につながります。一刻も早く売却を検討しているのであれば、時間の点で言えば遺品整理と不動産売却を一緒に依頼できる業者が良いと言えます。
また、トータルコストが増える可能性があること、さらに市場のタイミングを逃し、売却価格が低くなる可能性があることを頭に入れておく必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。遺品整理と不動産売却を一緒に進めることができることを初めて知った方もいるかもしれません。ぜひご自身の状況や希望に合わせて、一緒に進めるか別々に進めるか検討いただければと思います。
記事中でもお伝えしましたが、私たち遺品整理ロードは、お客さまのご要望に沿った内容で迅速に対応できる不動産業者や地元で定評のある家屋解体業者、弁護士や司法書士といった士業の方々とも連携していますので、ご不明点などあればお問い合わせフォームや公式LINE、 もしくはお電話(0120-536-610)よりお気軽にお問い合わせください。
この記事が少しでも実家の遺品整理と売却のお役に立てれば嬉しいです。
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