遺品整理を専門業者に依頼することを検討しているが、現場での立ち合いは必要なのか?そんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、立ち会いなしでも遺品整理を進めることはできます。この記事に辿り着いたということは、あなたは「できるだけ立ち会いはしたくない」「立ち会いは必要最低限にしたい」と考えているのではないかと推測していますが、立ち会いをしない場合の注意すべき点もあります。
そこで、この記事では遺品整理を専門業者に依頼しようと検討しているご遺族に向け、プロの遺品整理業者視点で、立ち合いについてさまざまな角度から解説していきたいと思います。
目次
遺品整理を専門業者に依頼する際の立ち合いは必須なのか
先ほど冒頭でもお伝えした通り、立ち会いしなくても遺品整理業者にお願いすることは可能です。立ち会いなしでも対応してくれる遺品整理業者は多いです。私たち遺品整理ロードも、立ち会いなしの対応は可能です。
ただし、中には一切の立ち会いがない場合、対応できないという遺品整理業者もありますので、立ち会いができない、もしくはしたくないといった場合は、問い合わせの際に必ず確認するようにしてください。
遺品整理の立ち会いのタイミング
立ち会いのタイミングとしては、下記のように大きく分けると2つあります。
- 遺品整理業者による現地見積もりの時
- 遺品整理の作業当日
立ち会いというと、2つ目の遺品整理の作業当日の立ち会いをイメージされる方が多いのではないでしょうか?しかし、一般的には専門業者が現地見積もりをする際にも立ち会いのタイミングがあります。
それぞれのタイミングにおいて、立ち会いする際は何をするのか、詳しく説明していきます。
遺品整理業者による現地見積もり時の立ち会い
そもそも遺品整理業者が現地に訪問するのは、状況を確認することが主な目的です。遺品の量や状態、お部屋の状況、遺品を積み込むトラックまでの経路などを確認します。このステップを経ることでより正確な見積もりをお出しすることが可能になります。
依頼者として行うことは、残す遺品と処分する遺品を指示する、遺言書や権利書を探して欲しいなど、作業当日の要望を伝えます。
遺品の量やお部屋の状況、またご要望に基づき作業範囲を確認することが、非常に重要なステップとなります。遺品整理業者からすると、現場でお客さまと直接確認できるかどうかは、お客さまのご要望を正確に把握するという点では大きく異なってきます。
そのようなことから、私たちは可能な限り現地見積もり時には立ち会いをしていただくようお願いしています。
遺品整理の作業当日の立ち会い
作業当日に行うことは、残す遺品・処分する遺品の確認です。遺品整理業者に指示を出すこともあれば、逆に遺品整理業者から残すか処分するか確認を求められることもあるので、都度確認し、指示を出していきます。
遺品整理当日の立ち会いのパターン
遺品整理の作業当日の立ち会いは、作業中ずっと立ち会うことだけではありません。いくつかのパターンがありますので、もし立ち会いをする場合はパターンを理解し、遺品整理業者と相談して決めるのが良いでしょう。
作業中ずっと立ち会う
遺品整理業者とずっと現地で過ごすパターンです。場合によっては自分でも遺品を手に取ったり、懐かしいものと向き合うこともできるでしょう。遺品整理を業者に依頼せず自分で行う場合、懐かしいものに向き合うと作業が止まってしまいますが、この場合は作業は止まることなく進んでいくので、ゆっくり遺品と向き合うことができます。
また、事前にお客さまと確認しているとはいえ、遺品整理業者も残すものか処分するものか判断に困る場合があります。そのような場合は、都度お客さまに確認することができるので、より確実に遺品整理を行うことができます。この点はお客さまにとってもメリットといえるでしょう。
作業の始めと終わりだけ立ち会う
お部屋の数や大きさ、残された遺品の量にもよりますが、作業は数時間かかります。戸建てで遺品の量が多い場合は、数日間に渡って行うこともあります。その間、ずっと立ち会うのは疲れますし、立ち会いを希望される方でも「正直そこまでは…」と思う方もいるのではないでしょうか。
そのような場合は、遺品整理作業の始めと終わりだけ立ち会うことをおすすめします。そうすれば、遺品整理の作業中は、ご飯を食べにいくなど自由に時間を使えることになります。
作業開始時は見積もり内容や作業の進め方を確認し、作業完了時はお部屋の状態を確認することになります。
作業の始めだけ立ち会う
作業開始時に作業内容の確認や進め方の説明を受け、作業完了時は写真や動画、さらには電話で説明を受けお部屋の様子を確認することになります。
作業の終わりだけ立ち会う
作業開始時は立ち会わないため、見積もり時や打ち合わせ等で確認した内容をもとに遺品整理業者が作業を進めることになります。作業完了時は実際に自分の目で確認することになります。
パターン別に説明しましたが、多くの遺品整理業者は柔軟に対応してくれると思いますので、依頼する時には遺品整理時の立ち会いについて、希望を伝えた上で決めると良いでしょう。
遺品整理の作業当日に立ち会いしない場合の注意点
遺品整理の作業当日に立ち会いしない場合、残すものと処分するもの、また捜索して欲しいものなど、事前に希望を明確に伝えておくことが特に重要なのは、理解しやすいと思います。
ここでは故人が賃貸物件に住んでいた場合のケースについて、注意点をお伝えしたいと思います。
賃貸物件の場合、入居時に備え付けられていたものは残しておかなければならないため、注意が必要です。例えば、ガスコンロやエアコン、照明などが考えれます。これら当初から備え付けられていたものを処分してしまうと大変です。後から管理会社から請求されてしまいますので、分からない場合は遺品整理前に不動産会社に確認するようにしましょう。
賃貸で借りていたものが明確になったら、その旨を遺品整理業者に必ず伝えて情報を共有するようにしてください。
遺品整理の立ち会いをするメリット
先ほどもお伝えしましたが、私たちは現地でのお見積り時には、可能な限り立ち会いしていただくことをおすすめしています。利用としては下記が挙げられます。
- 作業範囲や残す遺品・処分する遺品の確認が明確になる
- 不明点をその場で質問、確認できる
また、作業日当日の立ち合いについても、以下のようなメリットがあります。
- 遺品をひとつずつ確認して整理できる
- 思い出に触れることができる
- 故人との最後のお別れができる
実際に遺品整理する現場で、細かく要望を伝えたり確認したりすることができるので、認識の違いを防ぎ、納得した遺品整理を行うことにつながります。私たち遺品整理業者にとっても作業範囲や残す遺品などの確認ができ、より確実に遺品整理を進めることができます。結果として、お客さまにとって大きなメリットだと考えています。
遺品整理の流れ
立ち会いを検討するにあたり、遺品整理の流れを把握しておいた方が良いと思いますので、ここでは一般的な流れについて解説していきます。
遺品整理業者を探す
知人の紹介といった場合もあるかもしれませんが、多くの場合はネットで検索し遺品整理業者を探すことになると思います。「遺品整理+地域名」などで検索して、いくつかの遺品整理業者のホームページを確認し、良さそうと感じた業者があれば電話やお問い合わせフォームから問い合わせしましょう。
問い合わせの際には、立ち会いなしでも対応してもらえるか必ず確認しましょう。見積もり時の現地立ち合いは必須の遺品整理業者もありますので、見積もり時、作業当日の立ち合いについて、必要かどうか確認することをおすすめします。
見積もりを依頼する
次のステップとしては見積もりです。現地での立ち会いが難しい場合は、鍵を送るなどして遺品整理業者が見積もりできるよう、協力するようにしましょう。
私たち遺品整理ロードとしては、可能な限り現地でも見積もり時には、立ち会いすることをおすすめしています。前章の内容と少し重複しますが、より正確に作業範囲を確認し共通認識を持ち、納得の遺品整理にしていただきたいと考えているためです。
見積り金額が問題なければ契約となります。
打ち合わせする
依頼する遺品整理業者を決めたら、実際に作業する日にちの調整や作業範囲などを確認します。もし探して欲しいものや、見つかったら処分せず残しておいて欲しいものなど要望があれば、事前にしっかり伝え情報を共有しておくことが重要です。
遺品整理を行う
作業当日は、お客さまに代わって遺品整理業者が遺品の整理を行います。物量によって1日で終わる現場もあれば、数日に渡って行う現場もあります。どの程度の時間(日数)がかかるかは、見積りの時点で業者から提示があり、事前にある程度の目安を把握することはできますので、その点はご安心ください。
当日の立ち会いについては、「遺品整理時に立ち会いする時のパターン」の章で既に説明しましたようにいくつかパターンがありますので、遺品整理業者に希望を伝えて決めると良いでしょう。
確認し支払いする
作業終了後にお部屋を確認し、問題なければ費用のお支払いとなります。当日立ち会いができない場合は、作業終了後にメール、SMS、LINEなどで写真や動画をお送りし、確認いただきます。
お支払いに関しては当社であれば現金、振り込み、カード支払いなどがありますが、遠方で時間が取れないなど、何らかの事情で立ち会いができない場合、多くは振り込み対応になるでしょう。支払いについての方法は遺品整理業者によって扱えるものが異なりますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
必要なものは後日郵送
権利書などの重要な書類や現金や通帳などの貴重品、残すことを希望した遺品などは、立ち会いができなかった場合、後日郵送で指定の場所に郵送されます。立ち会いしても、その物量が多い場合は同じように後日郵送となることもあります。
遺品整理に立ち会う場合は何をすればいい?
基本的には遺品の要、不要の判断を行います。現地での見積もり時や、その後の打ち合わせ等で残す遺品について確認をするとは言え、当日判断が必要となる遺品が出てくるものです。そのような際に、都度判断をして遺品整理業者に伝えていただければと思います。
逆に遺品整理業者から判断を仰がれるケースもありますので、それらに対応することになります。
あとは基本的には遺品整理業者が作業を進めていきますので、お任せいただいて構いません。遺品整理は故人への最後のお別れの場でもあります。もし、時間があるようでしたら、それぞれの遺品と向き合う時間にあてていただければと思います。
遺品整理の立ち会いの有無に関わらず確認しておくべきこと
電気と水道を使えるようにする
遺品整理の作業当日は遺品の量によっては夕方遅くまでかかる場合があります。特に冬はすぐに暗くなり電気が必要となることもありますので、電気は解約せず使える状態にしておきましょう。日が暮れる前でも押し入れやクローゼットなど、狭い場所では日が差し込まず見えにくいため、このような場所の遺品を整理する際にも電気が必要になります。
また、多くの遺品整理業者の基本サービスには、遺品整理後の清掃も含まれています。清掃を行う際に水が必要となることが多いため、水道も使えるようにしておきましょう。
希望する作業内容を伝える
残して欲しい遺品、権利書など捜索して欲しいもの、そのままにして欲しい部屋など、希望があればその内容を明確にし、しっかり遺品整理業者に伝えるようにしてください。一度処分してしまったものは元に戻せません。後悔がないよう、事前準備は怠らないようにしていただければと思います。
賃貸物件において備え付けのものが何か確認する
賃貸物件の場合ですが、例えば照明器具、エアコン、ガスコンロなど、元々備付けられていたものがあります。当然ですが、これらは退去する際に残さなければならないため、遺品整理時にあやまって処分してしまわないようにしましょう。
分からない場合は、作業日までに管理会社に確認することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?立ち会いしなくても遺品整理を業者にお願いすることは可能です。しかし、記事中でもお伝えしたように、遺品整理は故人への最後のお別れの場でもあります。納得した遺品整理にするために、立ち合いについては慎重に検討していただければと思います。
遺品整理のサービスページでは、作業実績やお客さまの声も含め、遺品整理についてより詳しくご案内してますので、ぜひご覧ください。
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