親が亡くなり、精神的に落ち込んで気持ちの整理もついていない状況でも、進めなければならない遺品整理。親が亡くなった場合、誰が遺品整理をしなければならないのでしょうか?この記事では、親がなくなったケースを想定し、誰が遺品整理をするのか?についてを解説します。
この記事を読むことで、親が亡くなった際の遺品整理ついて理解が進み、あなたの状況に応じてどのように判断すべきか分かるようになります。 兄弟姉妹、親戚などが亡くなったケースでも参考になる部分は沢山あると思いますので、もし、親が亡くなったケースでない方も、ぜひ最後まで読み進めていただければと思います。
目次
親が亡くなった際の遺品整理は、配偶者や子どもがやるのが一般的
この記事に辿り着いたということは、親を亡くされた子どもの立場の方が多いのではないかと思います。あくまでも一般的なケースではありますが、通常は故人の配偶者や子どもなど、一番身近である家族が行うケースが多いです。その証拠に遺品整理ロードにお問い合わせいただく方は、故人の配偶者、もしくは子どもからからがほとんどです。
しかし、配偶者も既に他界していて家族は子どもの私だけ、または家族は他にもいるが仲が悪い、もしくはみんなそれぞれ遠方に住んでいて遺品整理をする余裕なんてない、などさまざまなケースが考えられます。
このようなケースではどうしたら良いか不安な気持ちになることと思います。でもあなただけで全てを背負う必要はありません。仮に身近な家族は私だけという状況でも選択肢はありますので、ご安心ください。この後、詳しく説明していきますので、最後までお読みいただければと思います。
この章ではあくまでも一般的なケースでお伝えしましたが、次の章では法的には誰が行うことになるのか、詳しくご説明します。
法的には遺品整理は誰がやらなければならないのか?
前章で説明したように一般的には故人の配偶者や子どもが行うことが多いですが、法的には故人の相続人が行う必要があります。なぜなら、故人の遺品は相続人の財産と定められているからです。
逆にいうと、相続人でない人が勝手に遺品を処分してしまうことはできません。故人が遺言書を残していて、身近な家族でも相続人に該当しないといった場合もあります。このような場合は、トラブルになる可能性がありますので注意が必要です。
財産がプラスのものであれば良いですが、必ずしもそのような財産ばかりではありません。場合によっては多額の借金などマイナス財産の方が大きい場合があります。そのような場合は、相続を放棄するケースが考えられます。また、故人との関係が悪く相続したくないといったように、感情的な理由で相続を放棄するケースがあるかもしれません。
いずれにせよ、相続人でない場合は遺品を処分することができませんので注意が必要です。
家庭裁判所で選任された相続管理人が行うこともある
もし相続人が誰もいない場合は、家庭裁判所で選任された相続管理人が財産の調査や管理、換金などの処分などを行います。
遺品整理を行う本当の目的
ここで遺品整理の目的について考えてみたいと思います。「遺品整理=家の片付けや整理」と思っている方も多いですが、この記事を読んでいるあなたはどうでしょうか?もちろん、間違いではありませんし、片付けや整理も含まれます。しかし、単なる片付けやゴミ捨てとは明確に異なります。
私たちは「遺品整理は故人への最後のお別れの場」と考えています。故人の人生、生き様、想い出、想いを見つけ出すことでもあります。遺品整理を行なっていると、故人と家族を繋ぐ品々がたくさん出てきます。
具体的にはアルバムや故人が大切にしていた万年筆、子どもが小さい時に一緒に遊んだおもちゃなどです。他人から見ると価値がないようなものでも、家族からすれば捨てることができないような思い出の品です。
そうした家族にとっての宝を見つけ出し、物だけでなく心の整理も行うことが遺品整理を行う本当の目的であると、私たちは考えています。
遺品整理はトラブルになることがあるので注意が必要
遺品整理は相続人全員で行う必要があるため、独自の判断で勝手に進めてしまい、後々揉めてしまうといったケースがあるので注意が必要です。
特に家族間で仲が悪い場合は、「勝手に進めて自分の都合の良い財産を持っていったのではないか?」というような疑いを持たれるなど、トラブルが大きくなる可能性があります。家族間で仲が悪いと話し合うことすら容易にできる状況ではないかもしれませんが、それでも可能な限り連絡を取り、どのように進めるか決めてから遺品整理をすることをおすすめします。
また、仲が悪い場合は「なんで私が遺品整理をやらなきゃいけないの?」と、そもそも協力的でない人が出てくる可能性があります。遺品整理では揉めることもあると頭に入れておきましょう。
遺品整理を自分たちで行うのは難しい場合はどうすればよいのか?
この章では「自分たち」と複数を前提としていますが、お一人の場合も同じことが言えますので、お一人の場合も自分ごととして読み進めていただければと思います。
遺品整理を自分たちでやることが難しいケース
自分たちで遺品整理を行う意思があっても、難しいケースもあります。例えば以下のようなケースです。
遠方に住んでいる
遠方に住んでいてなかなか現場に足を運べないケースです。特にまだ仕事をバリバリやっている年齢の方は、なおさら現場に出向き遺品整理を行う時間を取ることは難しいでしょう。
当社の事例として、数年かけて少しずつ片付けを進めていたが、最終的には埒が明かないと、私たちにご依頼いただいたケースもあります。また、遠方に住んでいて立ち会いなしで遺品整理をお受けしたケースもあります。
みんな高齢で難しい
親が高齢で亡くなった場合、残された家族もみなそれなりの歳になり、遺品整理をすることが困難なケースがあります。もし何とかできたとしても、遺品整理は体力的にもかなり大変なので、相当きくつ感じられるでしょう。そもそも身体が思うように動かず、とてもじゃないが整理はできないという場合もあるかもしれません。
ゴミ屋敷状態
故人の家や部屋がゴミ屋敷状態の場合は、身体が健康で体力に自信がある人でも困難極まりないものです。先ほどお伝えしたように、遺品整理は単なる片付けやゴミ捨てだけではありませんので、遺品が大量のゴミに混ざっている場合は、さすがに健康的な方でもお手上げといったケースもあります。
自分たちでやることが難しい場合は、遺品整理業者に依頼することも選択肢のひとつ
今まで挙げたように、自分たちで行うのは難しい場合は、私たちのような遺品整理を専門に行う業者に依頼することをおすすめします。
今まで挙げたような例に該当せず、家族はみな元気で時間も十分あるといった場合でも、実際に自分たちで遺品整理を行うのは想像以上に大変なことですし、貴重品や重要な書類を間違って捨ててしまったらどうしよう、といった不安がつきまとうかもしれません。
また、仮に自分たちの時間が十分あるといっても、もし故人が賃貸住宅に住んでいた場合は、整理するまで家賃が発生し続けるので、そもそも多くの時間を割けないといったことも考える必要があります。
やれる体力や時間が十分にあるけど不安がある、また時間的に制限があるといった場合なども、遺品整理の専門業者に依頼することをおすすめします。
遺品整理業者に依頼することで発生する費用は誰が負担すべきか?
遺品整理は相続人全員で行うことが前提ですので、費用については平等に負担することが良いでしょう。その上で、遺品整理業者を見つけ正式な依頼をし、その後も遺品整理業者とやり取りをするなど、窓口になって動いてくれる人については、その分考慮することが望ましいです。
窓口になって動いてくれる人は費用負担を軽くするなど、相続人同士でよく話し合って決めておくと、余計なトラブルを未然に防ぐことができると考えています。
遺品整理の当社の事例
実際に当社が対応した遺品整理についての事例もご紹介します。
3日間にも及ぶ戸建ての遺品整理の事例
大きな戸建てだったため9名体制で丸3日を費やして遺品整理を行なった事例です。2階から下ろす家具が多数あるなど、非常に大掛かりな遺品整理となったケースです。遺品の中には買取できるものがあり、総額約19万円の買取価格となりましたので、その分を遺品整理費用から相殺させていただきました。
遺品整理ロードでは、このように大きな戸建てから、1Rの賃貸のお部屋など、さまざまな実績がありお客さまのご要望に柔軟に対応することが可能です。 また買取も行っていますので、買取分を遺品整理費用から相殺するといった対応も可能です。
3日間にも及ぶ戸建ての遺品整理の作業実績の詳細ページはこちら
ゴミ屋敷状態の遺品整理の事例
お子さまを亡くされたお母さまからご依頼いただいた事例です。伺うとお部屋はゴミ屋敷状態でした。このケースではお母さまは遠方にお住まいで、お見積もり時は立ち会っていただきましたが、作業日の立ち会いはありませんでした。
遺品整理ロードでは、遠方で立ち会いが難しいという場合でも、鍵などをお預かりして対応することが可能です。遠方の場合にだけに限りませんが、作業後は必ずLINE、メール、SMS等で作業完了のご報告をします。数日に渡る作業の場合も、毎日どこまで進んだか進捗の報告も欠かしませんので、遠方の場合でも安心してご依頼いただけるよう最善を尽くしています。
特別養護老人ホームでの遺品整理の事例
特別養護老人ホームで遺品整理を行った事例です。施設の方が当社のことをご遺族に紹介していただきお受けした事例です。このように、遺品整理ロードでは、福祉施設など個人宅以外でも作業を行うことがあります。
特別養護老人ホームでの遺品整理の作業実績の詳細ページはこちら
行政からの依頼による遺品整理の事例
行政からご依頼をいただいた事例です。市役所や区役所の包括支援センターや保護課・福祉課からご依頼をいただくケースがあり、横浜市の港南区からご依頼いただいたケースです。
孤独死されたお部屋で特殊清掃も行った遺品整理の事例
遺品整理ロードでは、孤独死された現場や自殺現場といった特殊な状況のお部屋を綺麗にする特殊清掃のサービスも提供しています。その場合は、特殊清掃とセットで遺品整理をご依頼いただくケースが多く、このような特殊現場での実績も多数あります。
孤独死されたお部屋で特殊清掃も行った遺品整理の作業実績の詳細ページはこちら
遺品整理についてお伝えしたいこと
現金や通帳といった貴重品、遺言書、権利書などを見つけ出すことも遺品整理の重要な役割です。こういったものを誤って捨ててしまうと取り返しがつきません。もし自分たちで遺品整理する場合は十分注意していただきたいと思います。
私たちはプロの遺品整理屋として多くの現場を経験してきましたので、大事なものや貴重品がどこにあるか推測できます。担当者がすみずみまで集中して探し、引き出しも一つひとつ開けて全て調べ、遺品を細かく仕分けるため、大切な書類や金品を見逃すことはありません。もし自分たちでやることに少しでも不安を感じられるようでしたら、ぜひ私たち遺品整理ロードにお任せください。
電話(0120-536-610)、お問い合わせフォーム、LINEなどお好きな方法でご連絡いただければ喜んで対応させていただきます。すぐにでも見積もりが欲しいとお考えでしたら、無料お見積もりフォームからご連絡ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。親が亡くなった際に誰が遺品整理をするかについて、一般的なケース、法的に見た場合のケース、また注意点などをご理解いただけたのではないかと思います。後は自分たちでやるか、遺品整理の専門業者に依頼するか、最終的にご判断いただければと思います。
この記事が少しでもあなたのお役に立てたのなら嬉しく思います。
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また、どんなささいなことでも気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。