毎年のように、世界の各地で大地震が発生しており、日本でも年間を通して地震が起きています。日本は地震が多い国であり、震度2~3では動揺する人も少なく、その様子は外国の方から驚かれるほど。
日本に住んでいる限り地震を避けては通れず、いつ大地震が自分の身に降りかかってもおかしくはない、という心構えが大切になります。地震によって起きうる被害を想定して、日頃から対策や準備をしておきましょう。
地震と震災の違い
まず、地震と震災の違いとはなんでしょうか?
結論からいうと、「地震」は地面の揺れそのものを指し、「震災」は地震によって起こった災害をまとめて指します。例えば「兵庫県南部地震」がもたらした被害をまとめて「阪神・淡路大震災」、「東北地方太平洋沖地震」がもたらした被害を指して「東日本大震災」と言います。
地震はあくまでも自然現象であり、地震が起きれば震災が起こるとは限りません。そして震災には、様々な種類のものがあり、正しく理解して、備えておくことが防災に繋がるのです。
地震による被害
それでは、震災など地震によって引き起こされる被害にはどういったものがあるのでしょうか? 津波をはじめ、建物崩壊、火災の発生など、その種類は多岐に渡ります。過去の震災では、下記のような災害が発生しました。
阪神・淡路大震災(1995年)
神戸市中心部などで火災が同時多発し、延焼拡大し大規模火災まで発展しました。また、家具の転倒や住宅が倒壊するなどの被害が発生し、それによる死者が多数でした。さらに、建物の倒壊などにより、道路が通れなくなるなど交通障害も生じました。
東日本大震災(2011年)
岩手、宮城、福島県を中心とした太平洋沿岸部を、地震によって生じた巨大な津波が襲い、大きな被害をもたらしました。関東の広い範囲で液状化現象が発生し、家屋、電信柱などの傾斜や沈下、また、水道、電気、ガスといったライフラインが一時ストップする被害が生じました。
熊本地震震災(2016年)
県のシンボルである「熊本城」の崩壊を始め、公共建物を含む多くの建物への被害が見られました。交通網も道路・鉄道・空路が一時不通になるなど、大きな被害が発生しました。また、避難生活によるストレスや持病の悪化などで亡くなる「震災関連死」も相次ぎました。
家具等の落下・建物の崩壊
大地震が発生したときには、家具家電が転倒し、場合によっては怪我や火災などにつながることがあります。また、強い揺れによって建物の柱組た壁が破壊、ビルや家屋そのものが崩れ人が生き埋めになったり、外壁や窓ガラスが割れて落下し怪我などの被害をもたらします。
がけ崩れ・山崩れ
不安定な急斜面が強い揺れによって崩壊する現象で、斜面上の山林や田畑、住居、道路などが被害を受けます。さらに、落下した土砂で住居などが埋められたり、人が生き埋めとなる可能性もあります。
地割れ・液状化現象
地割れは地震によって地面に亀裂が生じる現象で、地割れに転落して死亡する被害が発生しています。また、液状化現象によって、地下埋設管やマンホールなどが浮力で浮き上がったり、大きいビルや橋梁は沈下するなどの被害が生じます。
津波
街全体が津波にのみこまれ、家や車が流されたり、海から船などが打ち上げられたり、高台に避難していたのに背後から回り込んだ高い波に流されたりなど、様々なケースがあります。なお、2011年の東北地方太平洋沖地震での犠牲者と損害の多くは津波によるものでした。
二次被害
上記以外にも、地震や津波などの自然現象によって起こる「二次災害」もあります。
火災(地震火災)
地震の揺れで家屋の倒壊や家具の転倒により、ガス管や電気配線の破損、ストーブなどの暖房器具に可燃物が接触などから火災が発生します。また、停電から復旧した際に、スイッチが切れていない電化製品が通電状態となり火災(通電火災)となるケースも多く見られます。
ライフラインや交通などの停止
地震の影響で停電、都市ガスの停止、水道の断水など、ライフラインが停止してしまうケースは多々あり、復旧まで時間がかかる場合もあります。また、電話やインターネットができなくなったり、つながりにくくなるケースも。さらに、建物の倒壊や土砂崩れ、歩行者や自動車が集中などにより、電車などの交通機関が使えなくなったり、道路渋滞で避難が困難になることもあります。こうした道路やライフラインが地震で止められてしまうことで、命に関わる被害をもたらす場合もあるのです。
地震の被害から身を守るためには
地震は自然現象ですから、いつくるか、どの程度かあらかじめ把握することはできません。地震の被害は種類によっては自分で対策を施すが難しいものもあります。しかし、家具の転落防止やライフラインが停止した時の備えなど、個人でもあらかじめ対策・備えができるものもあります。そして、そうした対策や備えが防災に繋がり、自分や大切な人の命を守ることにもなりますので、日頃から地震に備えておきましょう。
家具・家電転落の対策
- 家具が転倒しないよう、家具は壁に固定
- 寝室や子ども部屋には、なるべく家具を置かないようにする
- 置く場合も、なるべく背の低い家具にしたり、倒れた時に出入り口をふさがないような置き方にする
- 普段通る道に危険な場所やものがないか確認しておく
- 手の届くところに、懐中電灯やスリッパなどを備えておく
津波対策
- 日頃から津波標識の確認をしておく
- 最寄りの津波避難場所や津波避難ビル、高台などへの経路を確認しておく
- ハザードマップで危険箇所や避難場所をチェックしておく
地震火事対策
- ストーブ等の暖房機器の周辺は整理整頓し、可燃物を近くに置かない
- 住まいの耐震性を確保する
- 感震ブレーカーを設置する
- 住宅用消火器等を設置する
- 住宅用火災警報器を設置する
二次被害対策
- ライフラインが止まった場合に備え、飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておく
- ※防災のための特別なものではなく、できるだけ、普段利用しているものを用意しましょう
- 飲料水(飲料水とは別に、生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意するなどの備えておきましょう)
- 非常食
- トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど
- マッチ、ろうそく、カセットコンロ など
- 連絡手段の確認/集合場所の確認など
いかがでしたでしょうか?
今回は地震・震災の被害について見てきました。日本は地震の多い国で、いつ大地震が自分の身に降りかかるかわかりません。もしもの時に備えて、対策や備えを日頃からしておくようにしましょう。
家にいる時に地震が起きたら、まず家具家電が転倒・落下してけがをしたり、避難経路が塞がれてしまう可能性が高いです。普段から家具家電の固定を施したり、すぐに避難できるように部屋の整理整頓を行っておきましょう。
また、震災によって家屋に被害が及んだ場合、掃除や消毒などが必要になることがあります。程度によっては自力での対応が難しいこともあります。そうした場合は自治体や業者に相談、依頼しましょう。
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地震の被害にあわれたとき、突然のことで少なからず動揺されていると思います。お困りのこと、不安なことがあれば、プロである弊社がサポートいたしますのでお問い合わせください。
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