ご家族など身内の方が亡くなった際、「遺品整理」と呼ばれる作業を行わなければなりません。以前は遺品整理は、親族が行うことが一般的と考えられてきましたが、現在は遺品整理を専門とする業者も多く存在し、こうした代行業者に依頼する方が増えています。
現代は核家族化や高齢化により、従来の世帯構成のから変化も見られており、孤独死の件数も増えているとされています。孤独死されてしまった方のお部屋は、遺品整理だけではなく「特殊清掃」が必要なケースがほとんどです。その場合は個人の力だけで完結させるのはたいへん困難なため、基本的には特殊清掃業者に依頼します。
こうした特殊清掃を行う業者には、遺品整理を専門とする業者も存在しており、他にも消臭・消毒作業や害虫駆除、リフォーム作業、リサイクル可能な品の買取など多様なサービスを提供しているところも。
ただ、数ある業者の中から、実際に遺品整理を任せる業者を選ぶのは難しい、不安と感じる方、依頼を躊躇っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、遺品整理業者の選び方のポイントや遺品整理業者でしてもらえるサービスの例などをご紹介します。
遺品整理と特殊清掃の違いは?
まず、「遺品整理」と「特殊清掃」の違いについて。
「遺品整理」とは、主に故人が生前使っていた家財道具や生活用品、趣味のものなど身の回りにあったものを整理することです。孤独死が起きた場合以外でも、親族の方が亡くなった場合に必要な作業になります。ただ、現在では「終活」の一環として、亡くなる前にある程度家財を整理しておく「生前整理」を行う方も増えています。
一方「特殊清掃」とは、ご遺体が発見された部屋などについて原状回復を目指して清掃することです。自殺や孤独死などの現場は、床や壁、遺品などに血液や体液が付着していることもあり、物理的・心理的な面から通常の清掃では対応が困難となります。こうした現場は、特殊清掃を専門とする業者に依頼するのが一般的です。また、遺品にも体液や異臭がついていることがほとんどのため、多くの場合遺品整理も同時に行われます。
遺品整理業者がしてくれること
故人が遺した大切な品々を扱うため、遺品整理はご自身の手で行いたいという方も多くいらっしゃいます。もちろんご自身で行なっていただいて全く問題ありません。しかし、故人の部屋が賃貸であった場合、決められた期限内に部屋を開けなければなりません。自分で遺品整理をすると2週間~1ヶ月かかるケースが多く、体力的にも精神的にも大きな負担となります。また、一度自分でやってみたものの、仕事や私生活が忙しくなかなか進められず途方に暮れてしまったというケースも聞かれます。人手が足りない、時間が足りないなどうまくいかないときは、遺品整理業者に相談してみるのがおすすめです。
遺品整理業者は多くの場合、遺品整理作業のみだけではなく、多岐にわたるサービスを提供しています。以下は、遺品整理のオプションサービス の一例です。
- 特殊清掃
- 遺品供養
- 遺品買取
- 消臭・除菌
- 害虫駆除
- デジタル遺品整理
- 諸手続き代行(保険、相続関連)
- 不動産売買の仲介
- 車両買取
- 解体工事
- リフォーム工事
- 空き家整理
- 生前整理 など
親族の方が亡くなると、行わなければならない手続きや作業が多様にあります。そうした作業・手続きを代行したり、お手伝いするサービスを備えている遺品整理業者がいます。遺品整理以外にも必要なサービスをしてもらえる業者を選ぶと、時間や手間を大幅にカットすることができます。
遺品整理業者の選び方のポイント
それでは、実際に依頼する業者はどのように選べば良いのでしょうか?
遺品整理を依頼する機会はそう多くありません。そのため、業者に依頼するとなると「信用できる業者はどこなのか」「何を比較すればいいのか」などたくさんの疑問や不安が浮かぶことと思います。
全国に非常にたくさんいる遺品整理業者の中には、残念ながら「悪徳業者」と呼ばれるような業者も存在します。故人が遺した遺品を正しく、丁寧に整理してくれ、安心して任せられる業者を選ぶために、下記のポイントをチェックしましょう。
料金を明確に開示してくれる
最も重視すべきポイントは「料金面」です。安易に「一番安いから」と業者を選ぶと、当日予想外の金額を要求されたり、対応が粗雑であったりなどのトラブルにつながる可能性があります。
遺品整理業者に依頼したい場合は、まず見積もりをお願いしましょう。見積もりを取る際に、訪問見積もり、すなわち実際に家・部屋の状況を見た上で見積もりしてくれるか確認しましょう。訪問見積もりをしたがらない、応じない業者は、当日になって追加請求をしてくる悪徳業者の可能性があるため要注意です。さらに、見積書をチェックして、サービス内容や料金内訳が細かく明確に記載してくれる業者か確認します。
遺品整理は故人が遺した大切な品々を扱うことになります。遺族の立場になって親身に寄り添い、誠実な対応と明瞭な料金システムを提供する業者にお願いしたいものです。そのためにはまず、複数社の相見積もりを取ると良いでしょう。また、ホームページやパンフレットの情報、実績・口コミサイトなどを参考にして絞り込むといいかもしれません。
必要な資格を持っている
遺品整理業には必要な許認可を取得していなければなりません。業者が取得している資格については、各社ホームページ内の「会社概要」や「会社案内」などに掲載されています。料金やサービス内容と併せて、実際に依頼する前に確認するようにしましょう。
また、遺品整理業に必要な資格だけではなく、特殊清掃や買取など、関連する必要な資格を持っている業者なら、安心と信頼できるだけではなく、他社と比較する場合の指針とすることができます。
遺品整理に必要/関連する資格の一例
「遺品整理士」
一般社団法人遺品整理士認定協会が発行している資格。遺品についての知識や適切な整理方法を身につけたと判断された者のみが手にすることのできる資格。
「一般廃棄物収集運搬許可証」
一般家庭から排出されたごみを運ぶために必要な許可。
「古物商許可証」
遺品などの家財を買取するために必要な許可。
「事件現場特殊清掃士」
血痕や体液処理などハウスクリーニングではできない特別な清掃技術・知識を持っていることを示す資格。
「特殊清掃」そして「遺品整理」の需要は近年高まりつつあります。そのため、悪徳業者と呼ばれる業者も中には存在します。故人が遺した大切な遺品を、遺族に寄り添って丁寧に扱ってくれる業者を選んで、悔いなく遺品整理を終え、故人の想いを送り出してあげましょう。
遺品整理業者選びにおける注意ポイントをまとめた記事「失敗しない遺品整理業者の選び方 | 遺品整理10年以上のプロが悪質業者に引っかからないポイントを解説」もお読みいただくと、悪徳業者にひっかかる可能性をぐっと低くできると思いますので、ぜひ合わせてご覧ください。
ロードでも、遺品整理屋特殊清掃、消臭・消毒、害虫・害獣駆除、遺品買取など対応しております。難しい現場でも多くの特殊清掃をしてきた実績を持ち、日本脱臭協会より技術者認定所や、事件現場清掃センターより感謝状・優良店認定を受けております。特殊清掃の技術はもちろんのこと、遺品整理から除菌と消臭までしっかりと行えるノウハウの蓄積もございます。また、遺品整理士の有資格者も在籍し、遺品整理士鑑定協会より優良事業所として認定していただけております。
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