12月に突入し、日に日に寒さが増して少しずつ年末が近づいてくるのが感じられます。年末が近づけば意識するのが、どこのご家庭でも毎年の恒例となっているであろう「大掃除」です。大掃除では「今年の汚れは今年のうちに落としきる」とよく言われるように、普段の掃除よりも気合を入れて行うという方が多いです。
そのため、普段は手をつけないエアコン掃除や浴室の天井、レンジフードなど高い場所を掃除しようとして転落事故が起きるケースが発生しています。また、汚れをきれいにしようとしていつもは使わない洗剤や薬品を使用したら、健康や家屋に悪影響が出てしまった…なんてことも。
今回は大掃除で起こりうるトラブルについてご紹介します。
大掃除で転落事故が増加?
年末の大掃除では気合を入れて、エアコンや浴室の天井など普段手を付けない場所も掃除する方が多いです。こうした高い場所を掃除しようとして、年末の大掃除の時期は転落事故が増える傾向にあります。
消費者庁は、特に高齢者の負傷が多いとし、脚立やはしごを使った高所作業をできる限り控え、可能なら他人に依頼するように呼びかけています。
東京消防庁によると、東京都内(島しょ部などを除く)では、2019年までの5年間に3,909人が掃除中の事故で救急搬送されており、毎年700人以上が救急搬送されているとのこと。月別では大掃除をすることが多い12月に多くの人が救急搬送されており、計643人で他の月の約2~3倍と突出しています。また、年代別の救急搬送人員では、60歳代から80歳代が多く全体の6割以上を占めており、高齢者の負傷が目立っていることがわかります。
掃除中の事故例として「エアコンの掃除中に、高さ約1mの脚立から転落し、背部を受傷」「自宅の風呂場の掃除をしていたところ、タイル張りの床で滑って転倒し、浴槽に肩をぶつけ受傷」などが挙げられています。
加齢に伴い身体・認知機能が低下し、掃除中のちょっとした足の滑りや段差などに対応するのが難しくなっていることがあります。ただ、高齢の方以外にもほんのすこしの油断や不注意から、大掃除中にけがをする恐れはあります。大掃除だからと無理せず、安定した場所でできる範囲の掃除を行うようにしましょう。
ベランダ掃除は近隣住民に配慮を
ベランダやバルコニーの掃除を普段はしないという方も、年末の大掃除では取り掛かることもあるでしょう。ベランダ掃除の際には、マンションの住民トラブルにならないように注意が必要です。
マンションのベランダやバルコニーは「共有部分」にあたります。自分では気付かないことで迷惑をかけている場合もあれば、「ちょっとくらいなら大丈夫だろう」とやったことが、トラブルに発展する可能性もあります。
たとえば、排水口に水を流すときは、隣の住戸と共有であれば汚れに気をつける、防水加工されてない場合は大量の水を流さない配慮が求められます。また、年末の大掃除の時期など、空気が乾燥しているときに掃除するとほこりが舞いやすく、周辺の住戸の洗濯物にほこりがついてしまったり、風が強い日ではごみが飛んでしまいトラブルの原因になることもあります。自分の都合だけでなく、設備や天候の状況も把握し、近隣住民へ迷惑をかけない掃除を心がけましょう。
ごみを捨てられず一緒に年越しを
大掃除を始めるにあたって、どのようなスケジュールで進めるか、あらかじめ計画を立てるkとがおすすめです。
年末年始の時期は自治体のごみ回収が普段のスケジュールとは異なっているケースが多々あります。また、自治体の回収ではなくごみ回収業者に依頼する場合も同様で、年末年始は休業していたり、繁忙期のため予定が埋まってしまっていることもあります。そのため、大掃除で出てきたごみを捨てられずに、ごみと一緒に年末年始を迎えなければならない、という事態が起こりうることも少なくありません。
大掃除で色々な場所を掃除、整理整頓すると想定よりもごみや不用品が出てきたり、思い切って断捨離する方も多いです。「ごみを捨てられない!」なんてことにならないよう自治体や地域のごみ回収の日程の確認や、業者への依頼は大掃除に取り掛かる前からあらかじめくと良いでしょう。
洗剤や薬品を使う時は要注意
気合を入れて行う大掃除、普段は使わないような用具や洗剤を使用する方も多いのでは?洗剤や薬品を使用するときは、その性質を理解して使用方法や使用場所に十分注意して掃除しなければなりません。
例えば、洗剤は塩素系洗剤と酸性洗剤を一緒に使うと有毒ガスが発生する恐れがあります。違う種類のものを一緒に使わない、別の容器に移し替えない、事前に注意事項を確認しておくなどの注意を払う必要があります。
他にも、プラスチックで覆われた精密機械である温水洗浄便座を掃除するときは、酸性の洗剤にも、アルカリ性の洗剤にも弱いので、水拭きでの掃除が基本。トイレタンクの内部の部品に使われているプラスチックや金属は酸性やアルカリ性の強い薬品に弱いため、タンク内に洗剤を入ると部品を痛める可能性があるため洗剤入れない、など例に挙げたトイレだけでも様々な配慮が求められます。
普段の生活が過ごしやすいよう家には多くの材質や加工が活用されています。それぞれにあったお手入れをしなければ、効果が薄れたり故障することも少なくありません。場所ごと、道具ごと、洗剤ごとの使用方法をしっかりと確認してから大掃除に臨みましょう。
いかがでしたでしょうか?
年末の大掃除では「せっかくだから!」と普段よりも気合を入れて家の掃除に取りかかる人は多いです。家をきれいに片付けて清々し気分で新年を迎えたいものですが、そのためには大掃除で起こりうるトラブルを把握して回避する必要もあります。
もし、上記で紹介したような事故や怪我、トラブルを懸念する場合には、大掃除を業者に依頼することも検討しましょう。掃除の専門である業者に依頼すれば、プロの技術で落とすのが難しい汚れや掃除しにくい場所も綺麗にしてくれますし、自身が怪我をする危険も回避できます。
また、様々な場所や依頼を経験してきたプロであれば、近隣住民や家財へ配慮した清掃を行ってくれますし、自分が行うよりも早く大掃除を完結することができます。業者によってはごみ・不用品回収もお願いできるため、用具の準備から掃除、ごみの処分と大掃除にかかる手間を一括で減らすことができます。そのため、身体的にも精神的にもゆとりを持って新年を迎えることができるようになります。
大掃除は毎年恒例のこととは言え、大変な作業であることに変わりありません。そして、大掃除で怪我や事故、トラブルなどが発生する可能性もゼロではありません。トラブルを回避して大掃除を終えるためにも、ぜひ一度業者の利用を検討してみてはいかがでしょうか?
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参考サイト:東京消防庁|掃除中の事故に注意!
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