ハエやゴキブリなどの昆虫、ヤモリなどの爬虫類など…、家の中に生物が出没することは多々あることかと思います。どれも家の中で見かけたら嫌な気持ちになりますし、早くなんとかしたいと思うもの。中でもネズミやイタチなどの哺乳類が出てきたときは、その驚きと「なんとかしたけどどうすればいいのかわからない!」という戸惑いが大きのではないでしょうか?
家の中に出没する生き物の中には、特に害をもたらさないものもいれば、食品を加害したり、病気を運んでくる有害なものもいます。特にネズミは繁殖力が高く、病原菌や寄生虫を持つだけではなく、電気コードなど物をかじって火災の原因となることもあります。家への被害だけではなく、人への被害ももたらすことのあるネズミ。ネズミが発生して増殖してしまった場合は、駆除する必要があります。
今回はネズミが発生する原因や駆除の方法などについてみていきます。
目次
ネズミが発生する家とは?
まず、なぜネズミが家に出没するのでしょうか?
それは「ネズミが侵入できる隙間」が家にあるためです。ネズミはとても小さな隙間からでも侵入が可能で、1.5センチ程度の隙間があれば侵入してくると言われている小型のネズミもいます。それより小さな隙間であっても、ネズミの特徴でもある強靭な歯で、隙間をかじって広げて侵入してくることも。
ネズミの侵入口になり得る場所には、開いた窓、玄関のドア、換気扇、エアコンの室外機、配管、通気口など…、たくさんの例が挙げられます。何も対策をしないと、家のあらゆる隙間からネズミが家に侵入してしまうのです。
ネズミが侵入してくる家は「エサを手に入れやすい」「巣の材料を手に入れやすい」というネズミにとって快適な環境が揃っている可能性が高いです。
エサを手に入れやすい
ネズミは激しい運動を行うため、小さな体ながら非常にたくさんのエサを必要とします。一日に体重の約10分の1から4分の1程度の餌が必要で、胃袋が小さいため、しょっちゅう食べる必要があります。餌を手に入れるためにネズミは家に侵入するとも言われています。
食べ物や生ごみ、食べかすが放置されているような環境はネズミにとって格好の餌場となります。また、ネズミは雑食のためゴキブリなども捕食します。ゴキブリなどが出ていないのはネズミが食べているから、というケースも。ゴキブリが発生しやすい環境(室温25℃前後、湿度は40~50%の部屋、食べかすが放置されている、掃除が行き届いていない)の場合、ネズミが潜んでいることもあるので注意しましょう。
巣の材料を手に入れやすい
ネズミは寒さに弱いため、暖かい場所を求めて家に侵入してきます。野生のネズミは保温のために木や藁を敷き詰めて巣を作ります。人間の家には紙、布、そしてビニール袋などの材料が豊富にあり、それらを使って巣作りし住処としてしまいます。
ネズミは人目に触れない狭い場所などに材料を持ち込んで巣を作りますので、段ボールや着ることのなくなった衣服を放置している場合、気づかないうちにネズミの巣が家の中ある可能性もあります。
ネズミによる被害とは?
ネズミが家に発生することでどんな被害があるのでしょうか?
衛生上の被害
ネズミは食中毒を引き起こすサルモネラ菌などの病原菌を持っています。この病原菌が原因で命を落とす可能性もあり、台所など食品や調理器具などが汚染されていないか注意が必要です。また、ネズミに噛まれることで鼠咬症(そこうしょう)やアナフィラキシーショックといった危険な症状が発症することも考えられます。
寄生虫による被害
ネズミの体や巣には、様々なダニが寄生しています。ネズミが死んだり、いなくなると餌を求めて人間に危害を加えてくることがあります。
家屋等の被害
柱、扉、壁、家具などをかじってしまいます。断熱材は、寒さに弱いネズミにとって、快適な住処を作るために必要な材料となります。建材をかじられたり、ネズミの排泄物が撒き散らされることで、建物の価値が下がってしまいます。
また、電気のコードやガスホースをかじることもあります。そのために漏電や火災、ガス漏れなどが発生する危険もあります。なお、ネズミが原因で起きた火災は、火災保険の対象外になります。
精神的被害
ネズミは夜行性のため、主に夜活発に動き回ります。寝ているときに天井を走り回る音が響き、騒音で起きてしまうことによる睡眠障害が生じることがあります。他にも、ものをかじる音、糞がある、姿や死骸を見かけた…、それらが不快感や恐怖感につながり、不眠症やノイローゼになることもあります。
ネズミの発生を防ぐには?
ネズミの発生を防ぐには、以下のような方法が考えられます。
餌となる食物を放置しておかないこと
食品は必ず容器や戸棚に入れ、清潔に管理するようにしましょう。人間の食べ物以外にも、ペットフードや生け花もネズミの餌となりますので、管理には気をつけましょう。また、蓋付きのゴミ箱を利用することで、生ゴミなど餌を与えないようにします。
既に食べられている場合は、食料の近くや通路に後述の粘着シート、忌避剤等の罠を仕掛けておきましょう。
家を清潔に保ち、住処を与えない
ティッシュペーパーや衣類、雑巾、ビニール袋等は、ネズミの巣の材料となりますので、運ばれないようにしましょう。長期間置きっぱなしにしている布団やバッグ、ダンボール、新聞紙などは格好の材料です。ネズミは不衛生な場所を好みますので、定期的に掃除や整理整頓をし、ごみはきちんと処分して清潔は家を保つようにしましょう。
ネズミが入れないような環境にすること
ネズミが侵入する場所となる通気口、排水溝等には金網等をつけ、入り込めないようにします。パイプや壁の穴に隙間がある場合は放置せずに、防鼠パテ等で塞具などの対処をしましょう。また、樹木や電線が屋根と接近している場合は、そこを伝ってくることもありますので、注意しましょう。
ネズミの駆除方法は?
家庭で実践できるネズミ駆除の方法とはなんでしょうか?
粘着シート
ゴキブリに仕掛けるワナと同じように、強力な粘着シートでネズミをとらえるものです。比較的値段が安く、また扱いも簡単で安全なので家庭でも利用しやすいと言えます。ネズミの処分も封をして捨てるだけなので簡単です。
忌避剤(きひざい)
ネズミが嫌いなにおいを出し、ネズミの住みにくい環境にし家から追い出します。スプレータイプや煙を炊くタイプ、ネズミが嫌いな唐辛子やハッカを置く方法があります。忌避剤は、一度の使用で効果があっても、ネズミが学習してしまうので、根気よく繰り返し使用したり、他のものに変える必要があります。
殺鼠(さっそ)剤
殺鼠剤は、毒入りのエサでネズミを駆除するものです。速効性のある物と、何度か食べることで効果のあらわれる物の2種類があります。殺鼠剤を食べさせるためには、他の餌がない状態にする必要がありますので、食べ物の管理・処理をきちんとした上で使用しましょう。
ネズミを捕獲した場合や、殺した場合は、死骸の処理も行う必要があります。ただ、ネズミの死骸や瀕死状態のネズミを見るだけでも、精神的に苦痛を感じる方も少なくありません。しかし放置してしまえば、ダニや病原菌などの発生の原因となってしまいます。このような理由から、ご家庭でのネズミ駆除は難易度が高いと言えます。
ネズミ駆除はプロに依頼!
ネズミの駆除は業者に依頼することで、費用はかかってしまいますが、ネズミの侵入経路の調査、駆除、後始末まですべて行ってもらえます。
ネズミはほんのわずかなすき間からでも家に入り込んできます。ネズミの駆除を完璧にするためには、侵入を防ぐ必要があります。しかし、ネズミの侵入経路はさまざまなので、その確認は素人では難しいといえます。さらに、ネズミが発生していた場所は、糞尿や寄生虫などが残っており、衛生状態は非常に悪いと言えます。
プロである業者ならば、短い期間で完全に駆除が可能で、かつ素人だとなかなか難しい侵入経路の調査や、それに応じた対策も行ってもらえます。ネズミの発生場所の掃除や消毒、再発の防止作業までも対応してもらえますので、今後も安心することができます。
自分で処理までするのは不安な方や、早くネズミを駆除したいという方は、害虫駆除のプロに依頼してみてはいかがでしょうか。プロに頼めば、殺処分のような精神的は負担も感じずに、より早く駆除をすることができ、掃除や再発防止などの後処理もしてもらえます。個人でできる対策もありますが、確実に駆除するのであれば業者に依頼した方が確実でしょう。
遺品整理ロードでは遺品整理や特殊清掃だけでなく、ネズミやゴキブリ、ハエ、ムカデ駆除・防除にも対応しています。ぜひ害虫駆除のサービス詳細ページもご覧ください。
今回はネズミ駆除について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
個人でも、業者依頼でも、ネズミ駆除の方法はありますが、何よりもまずはネズミを寄せ付けない・発生させない家にすることが大切です。
そのためには日々の掃除や整理整頓などの片付けで、家を清潔な状態に保つことが重要です。清潔な家ならば、ネズミの発生を抑えられるほか、自分や家族は毎日を快適に過ごせますので、清掃や片付けは欠かさないようにしたいものです。
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